問題文

 1ヶ月以上、来る日も来る日もくじ引きをしては、当たりくじを互いに譲って振り出しに戻り続ける人たちがいた。彼らは何をしていたのだろう。

質問回答例

  • 当たりくじを譲るというのは、くじの結果得られるものを辞退するということですか?
    • はい
  • 当たりくじを譲らなければ、その日で終わることですか?
    • はい
  • 一ヶ月以上決まらなかった場合、強制的に決まってしまう期限はありますか?
    • いいえ
  • 譲り合っている人は、当たりくじを引くことにデメリットを感じていましたか?
    • はい
  • 譲り合っている人は、仕事でくじを引いていましたか?
    • はい
  • そのくじ引きは公的な制度によるものですか?
    • はい
  • そのくじ引きは入札と関係ありますか?
    • いいえ
  • そのくじ引きはスポーツ競技と関係ありますか?
    • いいえ
  • そのくじ引きは選挙と関係ありますか?
    • 多少はい
  • そのくじ引きは何らかの役職を引き受ける人を決めるためのものですか?
    • はい
  • これは日本の話ですか?
    • はい
  • くじを引いている人たちは一般市民ですか?
    • いいえ
  • くじを引いている人たちは議員ですか?
    • はい
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  • 議決に参加できなくなるため、議長になるのを避けていましたか?
    • はい!

解説

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 2018年、沖縄県与那国町の町議会での話。議員定数10に対して与党5議席、野党5議席となった議会で、議長を決めなければならなくなった。通常であれば多数党の人間が議長になるが、今回は与野党が同数。そのためくじ引きで議長を選ぼうとするものの、当たりくじを引いて議長になれば、その人は採決に参加できなくなる。つまり自分の票がなくなるため、派閥が不利になってしまうのだ。そのため議員たちは当たりくじを引くたびに議長就任の辞退を宣言し、仕方なくくじ引きをやり直すという行為が延々と続いた。その数、実に98回。1ヶ月以上にもわたり何の議論もせずにくじ引きだけをし続ける議員たちには当然批判が集まり、99回目のくじ引きでようやく与党議員が折れて議長になったのだ。